命がけ

祖母の葬儀から帰宅。
地震があったときはちょうど移動中だったらしく、その震動に紛れて、まるで感じず。
何があったのかさえわからないまま、報道される被害状況のすさまじさを、
ただただ呆然と見ていた。

決して明るい行事をしているわけではないのだけれど、
世間の深刻さにくらべ、自分たちがとても平和なことをしているような気はした。
人ひとりを見送る儀式が、とどこおりなく行われるということ。
そんな、ごく当たり前のことが当たり前にできたことは、
確かに幸せなことなのだろうと思う。
おくる側も、おくられる側も。

関東から出席していた親類もいた。
祖母が避難させてくれたのだ、と考えるのは感傷的にすぎると思う。
でも念仏は唱えておこう。なむなむ。

出かける前、人生は常に命がけだと書いた。
帰ったら『命がけで帰宅し、命がけでPCを立ち上げ、命がけで日記を書いている』と
冗談で書こうと思っていた。
……どうも、それが世間では冗談ですまない事態になっていることに、困惑している。
書いてしまったけれど。

人生は常に命がけ。
そういう心構えで生きていきたい。