むせるOVA

のんびりゆっくりめの展開だったTVシリーズにくらべ、
忙しいというか密度つまってるというか。

◆赤肩
キリコにとって『仲間らしい仲間』が初めて登場した印象。

ゴウトたち三人組は、仲間といってもATで共に戦えるわけではないし、
フィアナはヒロインなので除外。
クメン編のキデーラ、ポタリアは同僚ではあるけれど、キリコの中にはまだ一線があったように思う。
長いつきあいになったシャッコも、TVシリーズ時点では、それほどわかりあってない気がする。
ワイズマンの目を欺くためとはいえ、最後、ちょっとだけ仲違いしているし。

そういう意味で、キリコと肩を並べて戦える仲間が、初めて出てきたように感じる。

◆大戦闘
ATであんなに飛んだり跳ねたりしたらイケナイと思うの。
あとフィアナさん役立たず。

シャッコはとてもいい奴。
故郷の星がなくなった原因は、目の前の男にあるというのに恨み言一つ言わない。
なんて心が広いんだ。

◆野望
OVAで初めて登場したにもかかわらず、どんどん重要人物になっていく
ペールゼンさんは、いったい何者なのだ。

これまで控えめだったキリコの異常性が前面に出た一本。
殺しても殺しても、殺しても死なない。
本当に文字通りなので困る。

この時点で「異能生存体」だと指摘されていたのなら、TVシリーズ本編で
もう少し自分の異常性を自覚していてもよかったのではないかなぁ、なんて。
いや、まぁ、こちらの方が後付けなんだけど。

◆異端
もはや歩く災厄。ずっと寝かしておけばよかったのに……。
最終SPは奇跡でいいんじゃないかという気がするぞ。