SSって、中盤以降は苦戦に次ぐ苦戦だったように思うので、
私にはあんまり戦闘力高いイメージがないんですよね。
どちらかというと、あの人たちは器用貧乏な印象があります。
バリア張れて遠距離戦できて肉弾戦もするけれど、そのどれかに特化できていないから、
オールスターズで能力比べしたら全部2〜3位どまり、みたいな。

もっとも、そのオールスターズで歴代幹部が大集合したときに、
SSの敵さんたちが他チーム相手に無双してたので、相当な激戦区だったという想像もできます。
……たぶん敵さんの方に劇場版補正かかってたせいだと思いますが。

SSの商業的な敗因は、端的に言えば前作との違いがなさすぎたことではないかと。
もっと大胆に変えてしまえば別物と割り切れたかもしれないのに、
なまじ「ふたり」フォーマットを続けてしまったために、どうしても前作と比較されます。
たまにしか見ないような人には、前作のキャラが服やアイテムだけ変えて
継続してるように見えてもおかしくないですし、
親御さんにも「同じようなもの持ってるでしょ!」と玩具を買ってもらえなかったのではないかと。
この、玩具を買ってもらえない、ということが非常に重要なのです。

SS序盤は描写が丁寧でいい話も多いんですが、そのぶん地味なことも確かで。
ナージャさんの失敗を受けてやけくそで作ってるようにしか見えなかった
前作のインパクトに比べると、やっぱり弱いと思います。
売れちゃったから、うっかり殿様商売始めちゃったような感じといいますか。
黒白がドンドン攻める感じだったのに対し、SSは守りに入ってるようなところがあります。
そして同業他社に負けてしまったと。

いや、あの当時、同業他社にすごい人がいたらしいんですよ。
なんでも、きら……とか、 レボ……とかいう人が。
おおっとぉ、これ以上は恐ろしくて私の口からは言えませんや。ごほごほ。

本放送から数年たって、商売抜きに話だけ見ればおもしろい、という部分はあると思います。
オールスターズ商法のおかげで、過去作にも日の光が当たる機会が増えたのは
いいことなんじゃないかと。