すまいる100点

突出した部分はなかったかもしれないけれど、どこからどう切り取って見ても
それなりのおもしろさを維持し続けた、とても平均値の高い1年ではなかったかと思います。
まるで金太郎飴のようなっ(なんか違う)

まぁ、例年に比べますと1年通した謎とか伏線とかは少なく、
1話完結のため、話の連続性もほぼなかったとは思います。
「どこかで見た」ような展開も多かったです。
そういうところに不満を覚える人もいるのだろう、というのはわかります。

ただ、そのぶん1話ごとに「いいもの見た」「楽しかった」という感覚は
強かったですし、それでよかったんじゃないか、とも思うのです。
子供向けアニメって、基本、そういうものじゃないのかな、と。
その点に、ひねた大人視聴者が文句を言うのは筋違いではなかろーかと。

たぶん、スマイルさんのおもしろさは、タイムボカンのおもしろさに
近いんじゃないかと思います。
毎週毎週、同じようなドタバタを繰り返しているだけなのに、それがちゃんとおもしろい。
気楽に見ていられるし、たまに見逃しても大きな問題になりません。

話がすすまなかったり積み重ねが足りなかったりしても、
タイムボカンだと思えば腹も立たないですよー。
要所要所のシリアス回以外で、ボカンにストーリーを求めちゃいかんですよー。

こういう「娯楽作品に徹する」という姿勢は、簡単なようで
存外難しいような気もしています。
そして、そんな娯楽作品でありながら、いえ、娯楽作品であるからこそ、
作り手側の並々ならぬ熱量が、画面からあふれている1年でした。
その熱量だけで、もう、私はおなかいっぱいなのです。
力一杯作ってくれてありがとう、と言いたくなるのです。

あと、これは余談ですが、個人的に感心していたのはデコルの使い方。
中盤以降は適当になってたような気もしますが、序盤1クールくらいは
「手に入ったデコルを次の回で必ず使う」ということをしていました。
たまに使わなかったり手に入らなかったりする回もありましたが、
そういうときは次々回でフォローしていて、話に無理なく絡めながら
丁寧な販促をしていました。

これ、入手順とか脚本家間の連絡とかが行き届いていないと、
できなかったことじゃないかと思うんです。
どんぶり勘定だった某音符さんとは全然違……げふんげふんげふん。


     しばらくおまちください


まぁ、そんなわけで、たいへん楽しい1年でした。
ドキドキさんもがんばってくれるとイイナ−。なんか不安だけど。