どんな涙も必ず乾く


応援するようなアイコンが描きたい、と思ったものの、
何を描けばいいものやら、この数日間ずっと迷っていた。
迷いに迷って、これしかないと決めた。

twitter上でヒーローたちから寄せられているエールが、私の心を決めてくれたのかもしれない。
ヒーローを描くしかない、と思った。
そして、私にとってのヒーローはウルトラだったのだ。
決して戦隊やライダーが嫌いなわけではないが、戦隊やライダーよりウルトラの気分だった。
特撮アイコン、特にウルトラはグラデーション地獄になるのはわかっていたが、
それでも、これを選んだ。

作業中、そして今も、主題歌をエンドレスで聴き続けている。
いい歌だと思っていたし、放映当時から大好きだけれど、今ほど一言一句が胸に沁みたことはない。
被災地より遠く離れた地から、この曲とともに、せめてもの気持ちを送れればと思う。

それは、傍観者の自己満足にすぎない。
でも、自己満足で何がいけないのか、とも思う。
偽善でかまわない。
たとえ偽善でも、悪意よりはよほどいいはずし、そうした小さな善意の積み重ねが、
いつかは大きな力になると信じたい。
青臭い理想論には違いないけれど、ヒーローたちが体を張って教えてくれたのは、
きっと、そういうことだと思うから。